財団概要

代表理事挨拶

より多くの人が自分らしく
生きる事が出来る社会を目指して

代表理事 齋藤 昭生

公益財団法人 齋藤茂昭記念財団は、社会的マイノリティの人たちが自分らしく社会で活躍できることを支援するために設立されました。

財団の名称にもある故齋藤茂昭氏は、起業家として数多くの事業を立ち上げた人物です。同氏は76歳の時、千葉県の知的障害者施設が県の財政難のため廃止になると聞き、その受け皿として、私費を投じて社会福祉法人斉信会(せいしんかい)を設立し初代理事長に就任しました。

「この世から障害者という言葉が無くなる社会をつくる」
これは斉信会の理念ですが、言い換えれば障害者と健常者の壁を無くし、障害者が健常者と区別なく社会に溶け込んでいる状態を表します。このような社会を実現するためには、障害者が社会の構成員として自立することが必要です。茂昭氏は事業家としての経験を生かし、障害者の働く場の提供に特に力を入れていました。

人は一人ひとり個性を持って生まれてきます。しかしながら世の中には常識というものがあって、その範囲に入っていない場合には、非常識ということで受け入れられません。結果として社会の中での居場所がなくなります。また無理に適応しようとすると自分らしさが失われ生きづらくなります。常識というのはその集団の平均値とも言えますが、その範囲を拡げ、より多くの人が自分らしく生きることができる社会が作れたら素晴らしいと思います。

当財団は、茂昭氏の遺志を引き継ぎ、障害者を含む社会的マイノリティの人たちが、社会で活躍できるように特別な取り組みをしている個人、団体に助成する活動をしていきます。

設立趣旨

この世から障害者という言葉が
無くなる社会をつくる

齋藤 茂昭

株式会社千葉薬品及び株式会社エイジスの創業者である故齋藤茂昭は、「人が喜ぶこと、人の為になることがしたい」「新しいことへの挑戦」という信念を持っていました。

新薬「ストレプトマイシン」の登場で、不治の病とされていた結核が治ることを知り、薬を多くの人に届けたいと30歳の時(1960年)に薬局「千葉薬品」を開業しました。その後、千葉薬品は、少子高齢化社会の進展に対応し、現在ではドラッグストア事業のほか介護サービス事業、在宅医療事業も展開しております。

また、アメリカ視察をきっかけに米国チェーンストア産業を学び、チェーンストアの発展のために「周辺産業の育成は社会の要請である」との確信を持つに至り、1978年日本初の棚卸サービス会社「オール・ジャパン・インベントリ・サービス株式会社(現株式会社エイジス)」を創業しました。1996年に株式の店頭公開を果たし、現在、エイジスは、アジアを代表するリテイルサポートの企業グループとして発展を続けております。

2005年には千葉県社会福祉事業団が運営していた畑通勤寮が県の撤退により閉鎖になるところ、その人たちの住まいを確保することを目的に「社会福祉法人斉信会」を、私財を投じて設立しました。たとえ障害があったとしても社会の構成員の一人として、その人らしい自立した生活ができる地域福祉の拠点を創りたいとの思いと、この世から障害者という言葉がなくなる日を念じて設立したものであり、利用者一人ひとりの人権を尊重し、生活の自立・経済の自立、そして社会参加のための多様な支援活動を推進しております。

故人の遺志を引き継ぐため、齋藤家は、その財産を拠出し、「一般財団法人 齋藤茂昭記念財団」を設立することといたしました。
当財団では、障害者、LGBTQを初めとする社会的マイノリティの能力発揮とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に関する活動に対する支援、並びに医薬の進歩、発展及びヘルスケアの増進に関する活動に対する支援を実施することにより、わが国の福祉の向上に寄与することを目指します。

概要

名称

公益財団法人 齋藤茂昭記念財団

設立

2020年6月25日

代表者

代表理事 齋藤 昭生

役員一覧

FAX

043-350-0898

所在地

262-0032
千葉県千葉市花見川区幕張町4丁目544番4

事業内容

助成事業

1社会的マイノリティへの支援活動

2社会的マイノリティのQOLの向上に関する啓発活動

3医薬の進歩、発展及びヘルスケアの増進に関する活動

4前各号の活動に係る人材育成、交流、普及、啓発に関する活動

5その他前各号に関連する活動